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修士課程修了 研究テーマ:ナチス時代の野外劇Thingspiel

修士課程在籍の福田安紀さんが、修士論文「ティングシュピールの上演における文化的アイデンティティ醸成方法の一考察 ――初期、後期の作品比較」の提出と口頭試問を経て、論文審査に合格し、2026年3月、修士課程を修了しました。

福田さんは学部生のときから、1930年代のナチス政権下で定期的に行われた市民参加型の祝祭劇ティングシュピールの調査を行い、その成果を卒業論文にまとめました。修士課程入学後もこのテーマに取り組み、ドイツ語や英語で発表された最新の研究成果を詳細に検討した上で、ティングシュピールの上演に見られる文化的アイデンティティとナショナリズムの関連を修士論文で明らかにしました。

ティングシュピールの研究は日本で僅かしか行われておらず、上演台本の翻訳も行われておりません。福田さんは台本を自ら翻訳し、修士論文でティングシュピールの具体例を複数取り上げたことで、日本におけるティングシュピール研究を前進させることに貢献しました。

福田さんは修士課程在籍中、ライプツィヒ大学演劇学研究所などに留学し、帰国後、修士論文の執筆のかたわら就職活動にも励み、課程修了後は自治体の仕事に携わることが決まりました。就職先の自治体では国際的な芸術祭などが行われており、福田さんが学部と大学院時代に積み上げた成果は今後もきっと生かされると思います。

福田さん、修士課程修了、おめでとうございます。


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