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越境文化交流――1900年前後の日本演劇公演
Transkultureller Austausch. Ein japanisches Gastspiel in Europa um 1900

主催
ライプツィヒ大学演劇学研究所主催講演
開催日
2017年2月1日(水)
会場
Hörsaal des Instituts für Theaterwissenschaft

概要

2017年2月1日ライプツィヒ大学演劇学研究所にて、平田が講演「越境文化交流――1900年前後の日本演劇公演(ドイツ語タイトル:Transkultureller Austausch. Ein japanisches Gastspiel in Europa um 1900)を行いました。

講演では、1899年から1902年にかけて欧米を巡業した川上音二郎・貞奴らによる「歌舞伎風」の上演様式を取り上げ、欧州で初めて本格的に行われた日本の演劇公演がドイツの劇評でどのように受容され、帰国後、日本の演劇界でどのように受け止められたかについて論じました。

日独双方の評価を検討すると、当時「日本演劇」として紹介された音二郎・貞奴の公演は日本の歌舞伎とも、音二郎が西洋人向けにアレンジしたヨーロッパ風のドラマ演劇とも位置づけられない、文化同士の境界線上に生じる越境文化的な領域を示唆していることを指摘しました。

講演後、参加者からポストコロニアルの視点からなどの質問や意見が寄せられ、20分程度の質疑応答を行いました。

この講演会を機に、ライプツィヒ大学と慶應義塾大学で「越境文化」の視点から演劇研究を共同で行うことを双方の参加者同士で確認しました。


Programm1(講演の詳細はこちらから)
Programm2(講演の詳細はこちらから)


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